号泣

2004年11月2日 スポーツ
落ちました。甲子園の選抜から。
マネージャーは現在4人。
ベンチに入れるのは2人。
先輩が3人。
一年生はあたし1人。




無理に決まってんじゃん。



メンバー発表の後、あたしはどうしても納得できなくて、先生に会いに行った。






『先生、ベンチ入りのマネージャーは2年生って決まってるんですか?』



『いや、そんなことはないよ』



『じゃあ、なんで先生は先輩を選ばれたんですか?』



『何でっていわれてもねぇ・・・。君より1年長くやってるわけだし・・・。』




『年功序列なんですか?』





『う〜ん、そうじゃなくて、細かいこと聞かれたり、対処できなきゃこまるでしょ?』





『私だってできます。先生が言ってるのは、私が1年生だから信用が足りないって言うことですよね?納得できません。』



先生は困った様子で、あたしを見た。




『でも決めたことだからねぇ。2年生は今年で最後だし』

『私だって最後です!!!!!!』



あたしは泣いた。
その日は球技大会で、名古屋市内の体育館で、学校中の女子が集まっているフロアで泣いた。
我慢できなかった。





自信過剰といわれてもいい。

あたしにはそれだけの実力がある。

先輩がベンチで喋りながら練習を見ているとき、あたしはせっせとメットを拭いて、お茶を入れて、先生やプレーヤーに運んだ。


あたしだって、今回が最初で最後のチャンスだったのに。


先輩は去年もベンチに入ってたじゃない。



納得いかない。











部活に関する話題を聞くだけで、顧問と話すだけで、ベンチ入りできたマネージャーの先輩を見るだけで、心がもやもやして、イラついて、そして、勝手に涙が出てくる。
















顧問は3人いる。
あたしが好きなY先生は、その日、あたしの横に座って、ポツリと言った。



『君はいい子だね。こんな頑張ってくれるマネージャーがいてくれて嬉しいよ』
























先生、私はいい子じゃありません。自分のことしか考えてないんだもの。



ベンチ入れないなら部活行きたくないと思ってたのに。





そんなこと言われて、私はまたなきそうになって、先生の横からダッシュで逃げた。


















その日の夜、あたしはただただ、泣いた。頭が痛くなるまで泣いた。









泣き疲れて眠ってしまった。

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